[情報ビジネス学科]福島東稜高校2年生と連携した授業をスタートしました!
福島東稜高校の2年5組(メディアデザイン系列)の皆さんと、情報ビジネス学科の学生8名が合同で展開する授業がスタートしました。本格的な高大連携授業としては、両校にとってはじめての取り組みとなります。
農×ビジネス×デザインがテーマ。
福島市で積極的に6次化の取り組みを進めている「古山果樹園」の古山さんにご協力をいただき、桃ジュース「ももしぼり」のビジネスプランニング(コンセプトワーク、リデザイン)に取り組む授業がスタートしました。
全3回(50分×6コマ)の第1回目は、10月18日(水)福島東稜高校で開講。
情報ビジネス学科の木村准教授が授業企画、指導を担当しました。
農業の6次化って、なんだ?
授業では、はじめに「農業の6次化ってなんだ?」を解説しました。
実際に6次化に取り組んでいる古山さんにも加わっていただきながら、6次化の目的やメリットはもちろん、6次化の抱えている課題まで踏み込でみました。
「廃棄品やB級品を使った6次化は上手くいかないケースも多い。」
「加工品を作っただけで売れて利益が出るわけではない。」
「大手メーカーの既存商品との差別化など、ブランディングできないと売れない。」
実際に多くの事例に触れている古山さんが語る「農業のリアル」を通じて、徐々に6次化への理解を深めていきます。
「6次化するからには、誰に、どう売りたいのか?を決めて、しっかりデザインすることが大事」
今回の連携授業のテーマ設定や目標に触れながら、いよいよ実際に教材となる桃のジュースが登場します。
誰に、どう売る商品にするべきか?
古山果樹園の「ももしぼり」は、ジュース用に栽培した桃だけを使ったプレミアムな商品です。
現在はオンラインストアでの販売と、首都圏の有名レストランへの提供がメインで、店頭販売はほぼされていません。
試飲した皆さんからは「すごい!甘い!」「桃そのものの味がする!」の声が。
この桃のジュースを、誰に向けて、どんな売り方をするか?を決めるためのワークショップを展開しました。次回の授業では「ターゲットユーザー」を設定し、簡単なペルソナ分析を経て、商品コンセプトとデザインの方向性を探ります。
大学生と高校生、それぞれに学びの目的を設定。
高校生4〜5名に一人ずつ情報ビジネス学科の学生を配置しています。
大学生の学びとして、以下を設定しています。
- 参加する高校生の個性を把握し、機能するチームを運営するスキルを磨く
- 高校生から意見を引き出し、議論を導くファシリテーションスキルを磨く
- 目指す着地点と現状を把握しながら適切にスケジュールを管理するスキルを磨く
また、高校生の皆さんには以下の学びを設定しています。
- 商品のターゲットやコンセプトが変わると、デザインや売り方が変わることを学ぶ
- チームで意見を出し合いながらプロジェクトを進めて行く手法を体験する
- 自分達でまとめたコンセプトに沿ってデザインを形にする過程を体験する
次回の授業は、11月8日(水)です。
福島東稜高校2年5組の皆さん、次回も楽しみながら一緒に学びましょう!!
[関連リンク]
→福島東稜高校のウェブサイトでも取り組みが紹介されています。
*参加学生(情報ビジネス学科2年生)
石坂瑠一朗
鈴木里彩
渡邊翔太
矢吹桃香
大野雅浩
鈴木里穂
掃部良太
加藤 徳