福島学院大学
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情報ビジネス学科

[情報ビジネス学科]スマホのLINEを使って、オンラインの防災訓練に取り組みました。

情報ビジネス学科のゼミナールⅠのうち、災害情報や災害史を研究する「防災ゼミ」(科目担当:安田信二教授)は2022年12月13日、スマートフォンのLINEを用いたオンラインの防災訓練を行いました。

ゼミに所属する学生4人(菅野裕太さん、菊田瑠香さん、德永志織さん、富田雄貴さん)が中心となって企画しました。

準備に当たり、以下について調査、研究を行いました。

①政府や地方公共団体がインターネットで発信している防災情報
②スマートフォンで利用できる防災アプリ
③災害時にSNSを使う際の注意点
④令和元年東日本台風(台風第19号)における災害情報の課題

また、LINEの基本的な機能を確認しながら、緊急時に役立つLINEの使い方についても意見を出し合いました。
グループ、位置情報送信、画像送信、ノート、アナウンスなどの各機能を災害の発生前の備えや発生後にどのように利用できるかを考えて、訓練内容を決めました。
兵庫県神戸市や福岡県福岡市、神奈川県などの全国各地で行われている訓練や実証実験に関する情報も集めて、企画づくりに役立てました。
LINEの機能を生かして、公共機関のホームページの防災コーナーをすぐに見られる工夫も前もって取り入れました。

オンライン防災訓練の想定

福島県の内陸部で最大震度6強の地震が発生した。さらに、地震後には吾妻山で火山性微動が確認され、噴火が発生した

訓練の目的

学生同士、あるいは学生と教員との間で、地震と噴火の被害や安否の確認に関する情報を共有する

訓練にはゼミナールに所属する学生4人と教員、他学生有志10人が参加しました。参加者は駅前キャンパスの建物内やキャンパスの周辺、自宅、通学の交通機関の中などでスマートフォンやパソコンを通して訓練に関わりました。LINEでの情報交換がリアルタイムで分かるように、キャンパス内の教室にはパソコンの画面をスクリーンに映し出し、担当教員が学生の発信内容を見ながら、文面などの内容が適切かどうか、学生が事故などのトラブルに遭っていないか、などを随時確認しました。

訓練に際しては、間違った情報、不安や混乱を招くような情報を発信しないことはもちろん、位置情報や周囲の風景が写った画像などの個人に関わる情報を発信しないように心掛けました。安否確認の連絡が表示された画面ノート機能を用いて作成した公共機関の防災サイトのURL一覧
(画像の一部を加工しています)
パソコンの画面を映し出した教室で、訓練内容を確かめる参加者

訓練を企画したゼミ所属の学生の感想

■菅野さん■
防災に関わるLINEの使い方について実践を通して学ぶことができました。
年々、災害の規模が大きくなり、その頻度も高くなっていると感じるため、LINEの便利な機能を家族とさらに共有します。他にもLINEにはたくさんの機能が備わっているので、有効な活用を目指します。

■菊田さん■
普段から使用している便利なLINEの機能が防災にとても役立つと改めて実感しました。
LINEはどの世代の方でも手軽に扱うことができて、身近に存在するSNSとなっています。平時に使用するだけではなく、災害時に活用できるということを多くの方に知っていただきたいと願っています。

■德永さん■
LINEを使用した防災訓練に初めて参加して、複数の人による情報の共有しやすさや、安否確認の分かりやすさなどのメリットを確かめました。その一方で、グループ内で一斉に話すと、情報整理に時間がかかってしまうことなどの課題も分かりました。
災害のときに必要になる機能を把握し、より良く使う工夫が大切だと理解しました。

■富田さん■
日常的に使っているLINEが、多くの人の無事を確かめたり、自分の位置情報を発信してどこにいるかを簡単に伝えたりすることができると学びました。
緊急時の連絡網などの様々な機能をどのような機会に、どのように生かせるかを今後も考えます。