
[地域マネジメント学科]2年「地方財政学」特別授業―「どうしたら現状よりよくなるかを、自分で考える力を養う」
2025年7月9日(水)1限目
大沼群三島町の総務課職員三浦健太郎様をお招きし、「小規模自治体の公務員のやりがい」と題して「地方財政学」(担当:木村陽子教授)の特別授業を実施しました。
三島町は人口1311人と小規模自治体です。「地方財政学」の授業では、事例の一つとして、三島町の財政状況や全国的に有名なふるさと運動などについて学んできました。日本郵便のふるさと小包の発祥となった町で、伝統ある「ふるさと会津工人まつり」だけではなく、今では美しい星空でも有名になりつつあります。
三浦さんは、「同じ公務員でも人が少ない地域の方がやりがいもあり、自分が役に立っているとより実感できるのではないか」と、ふるさとの埼玉県の市役所の面接試験を辞退して、三島町役場に就職しました。
小規模自治体の公務員のやりがい
・住民との距離が近く、自分の仕事が地域に貢献できているという実感を持ちやすい。
・1人1人の業務量の幅が広く、様々なことが経験でき、臨機応変な対応力や自分で考える力が養われる。
・多種多様な業種の人と出会うことができ、人間としても成長できる。
・人数が少ないからこそ全体に埋もれずに、自分の考えを政策に反映できる機会も多い。
・職場も全員が顔見知りで、課内以外の職員とも気軽に話せる環境。雑談の中から良いアイデアが生まれる。
・自分の暮らす地域を自分で良くすることができる。
履修学生の感想
小規模自治体の公務員は、住民との距離が近いという利点があり、仕事以外でも地域との関りができることで、多くの人との関係が構築できる点が優れていると思った。
三浦さんのご意見
仕事の経験を積み重ね、どうしたら現状より良くなるか、本来の目的は何かなど、自分で考える力が養われた