
[地域マネジメント学科]語り継ぐ力、つなぐ想い―語り部による特別授業を開催しました―
福島と長崎、それぞれの記憶が交差する学びの時間
2025年7月21日(月)、NHK福島放送局「語り部クロス」企画との連携による特別授業が開催されました。
東日本大震災と長崎原爆の被爆体験それぞれの語り部の方々をお招きし、学生たちが過去の惨禍をめぐる“記憶の継承”について深く考える貴重な機会を得ました。
第1部:語り部による講話
授業の前半では、NHKより紹介された語り部の方々が登壇。
小野陽洋さん(福島・いわき震災伝承みらい館)津波被災の経験から命を守る行動についてお話いただきました。
原田小鈴さん・晋之介さん(長崎・被爆3世)小鈴さんは祖父の遺志を継ぎ、語り活動を開始。息子の晋之介さんも自然と活動に加わるように。
それぞれの語り部が、異なる背景を持ちながらも「伝えること」の意味を共有している姿が印象的でした。
第2部:座談会とディスカッション
後半では、武田健太アナウンサーを交えた語り部の方々による座談会、そして学生によるグループディスカッションが行われました。
語り部の方々が
「自分の体験を語ることが、誰かの生き方に良い変化をもたらすなら、語り部を続ける意味がある」
「レッテルがあるからこそ語り続ける。二度と同じ経験をさせてはいけない」
「語り部活動は災害や戦争だけでなく、ふるさとや人の記憶を伝えることでもある」
「誰しもが語り部になれる。伝えたいものがあるなら、それを言葉にすることが第一歩」
と力強く語る一方、
学生たちも「記憶を継承することの意味」や「自分のふるさとにある伝えたい風景や人」について語り合い、福島で起こったことを通して自分自身の行動や将来へ何を学ぶことができるのか、改めて顧みる機会となりました。
学生の声:「風化させないために、私たちができること」
授業の最後にディスカッションのまとめとして学生たちがそれぞれの思いを発表。
「風化させないことが大切だと感じた」
「学んだことを大切な人に伝えたい」
「福島で生きること、学ぶことの意味を考えたい」
語り部の方々の言葉が、学生たちの心に深く届いたことが伝わってきます。