福島学院大学
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情報ビジネス学科

[情報ビジネス学科] 令和元年東日本台風で大きな被害が生じた 福島市杉妻地区で『防災と減災を考えるフォーラム』を開きました。

大学が住民と行政をつなぐ
災害に強い地域や避難支援に理解を深める

情報ビジネス学科が開講している8つの「ゼミナール」のうち、防災ゼミナールの学生と教員は、令和4年4月10日に「福島市杉妻(すぎのめ)地区の防災と減災を考えるフォーラム」を、杉妻地区にある福島県青少年会館で開きました。

杉妻地区では、令和元年東日本台風(令和元年台風第19号)の際に、濁川(にごりがわ)の堤防決壊による水害などによって、住宅の浸水などの被害が生じました。
情報ビジネス学科の防災ゼミナールは、災害や感染症と地域社会との関わりを研究テーマに掲げています。大学と地域が連携を深める活動の1つとして、フォーラムを企画しました。住民をはじめとして、地区内外の企業や事業所、教育機関などから合わせて約50人が参加しました。国土交通省東北地方整備局福島河川国道事務所、福島県県北建設事務所、福島市杉妻支所などの担当者の方から、復旧状況や防災につながる事業の進み具合などのお話を伺いました。
また、住民の代表の方からは令和元年東日本台風の際の救助活動や日頃の防災活動、災害のときに援護が必要な方の個別避難支援プランなどの報告がありました。地元の歴史研究家の方は杉妻地区の災害や土地利用の歴史を分かりやすく解説しました。

ゼミナールの学生が運営に参加

フォーラムにはゼミナールに所属する2年生の菊田瑠香さん、富田雄貴さん、担当教員の安田信二教授が参加して、会場設営や受け付け、司会進行、資料の解説などに携わりました。学生2人は防災や減災の具体的な取り組みを確かめるとともに、来場した方々を迎える会話コミュニケーションの技能、イベント運営の手順、参加者の注目を集めるプレゼンテーションの工夫、アンケートの集計方法などを学びました。

菊田さんは「受け付けの仕事では、大学で身に付けたビジネススキルを生かして、言葉や声、話す速さなどに気を配りました。また、LINEやアプリを防災に活用する方法を、若者をはじめとして多くの皆さんに広めたいと感じました」と振り返りました。

富田さんは「福島県において、過去にどのような災害が起こり、どのような被害が生じたのかを知る機会となりました。行政機関のこれまでの対応や今後の対策にも理解が深まりました」と学びの成果を語りました。

フォーラムに参加できなかったゼミナールの所属学生や、他のゼミナールに所属する学生は事前の資料準備や、参加者から寄せられたアンケートの集計や回答の分析などに協力しました。

スライドで分かりやすく示された阿武隈川の特徴 講演を聞いて、プレゼンテーションの技能などを学ぶゼミナールの所属学生