短期大学部 専攻科保育専攻第二部

専攻科保育専攻第二部内田さん、佐藤教授の写真

音楽療法。それは音楽の可能性

 子どもの頃からピアノや吹奏楽を続けてきましたが、音楽の可能性をもっと広げたいと考え、「音楽療法」が学べる専攻科保育専攻第二部を選びました。実際の講義では、障害レベルの理解を含め、医学的なアプローチから音楽をとらえ直す機会が数多く用意されています。音楽療法実習先においては、障害のある子どもたちの不安や緊張を解きながら信頼関係を築くことが第一歩。コミュニケーション手段としての音楽を知ることで、ますます音楽が好きになりました。

専攻科保育専攻第二部 内田 智久(宮城県蔵王町出身)

そして心の解放をサポートする学問

 音楽療法は、知的障害者やADHD、自閉症、肢体不自由者、不登校児、被虐待児、高齢者など、日常的に不安を抱える皆さんの心を解放して、少しでも自信をもって歩めるように手を添えてあげる新しい分野の学問です。相手はどんなジャンルの音楽が好きか、どんな楽器が好きか、個人それとも集団で演奏するのが好きかなど、音楽を通して、相手が何を望んでいるか細かい心理的変化を読み取ることが大切となります。理論と実践、そして音楽が与える脳のはたらきをしっかりと学んでください。

専攻科保育専攻第二部教授 佐藤 敦子

求める学生像

音楽を通して心身に障害や疾病のある方々と関わる

 専攻科保育専攻第二部で学ぶ「音楽療法」は、心身に障害や疾病のある方々と音楽を通して関わり、心身の障害の回復、機能の改善、生活の質の向上を目標としています。専攻科保育専攻第二部で学ぶためには、様々な人との関わり合いに積極的であるとともに、音楽を通じて心の中のコミュニケーションづくりへ熱意を持つことが必要です。常に相手を尊重し、思いやりを持ち続け、豊かな感性と共に、幅広い教養を身につけた学生を求めています。

保育専攻第二部専攻科長 教授 佐藤敦子

教育目標

教育目標イメージ写真 音楽の持つ機能を活用して、心身に障害や病気のある人々の症状の回復、身体機能の改善を図り、生活の質の向上を図れる人材の養成を目標としています。

カリキュラムの特徴

最新の「音楽療法」を集中的に学ぶ

 音楽療法の中核となる関連科目に関しては、我が国における音楽療法の第一人者の教授陣から指導を受けます。実践科目では、シンセサイザー(即興演奏も含む)、ハンドベル、簡易楽器、リコーダー、ウクレレ、民族楽器等を用いた演奏を学びます。その他、歌唱、身体表現と幅広く学びます。
 音楽療法の対象は、知的障害者から肢体不自由児、自閉症児、被虐待児、ADHD、そして高齢者までと多岐にわたります。そうした方々に応じた指導ができるようなカリキュラムを組んでいます。
 授業は、主に火曜日と木曜日、1時限90分とし、17時50分から1日2時限と、土曜日(本学が指定する日のみ)9時40分から1日3~4時限の集中講義、もしくは演習で行われます。

開講科目一覧(PDF)履修モデル(PDF)

専攻科保育専攻第二部の教育

修得した知識をさらに深く学んでいくために

 大学・短期大学の保育・幼児教育系や音楽系、社会福祉系、看護・医療系、心理学系の学科を卒業した方、教員免許状や看護師資格、20歳以上の保育士もしくは介護福祉士の資格を有する方など、音楽療法を学ぶに適当であると本学が判断した方を対象としています。
 音楽関連科目は、「音楽療法概論」、「音楽療法演習」など12科目の修得を目指します。それ以外の医学、心理学、福祉分野の関連科目も、「医学概論」「障害児の心理」など7科目(既修得単位の読み替え可能な科目もあります)を学ぶことが出来ます。さらに音楽療法実習課題研究を選択することで、より専門的な分野の知識修得を目指しています。

専攻科保育専攻第二部のカリキュラムの中から代表的な講義をご紹介

音楽療法概論
-音楽療法全般にわたる基本的な事項について学ぶ-

講義イメージ写真1 音楽療法の概念、歴史、対象を学ぶと同時に、心身障害児(者)や高齢者に対する音楽療法について、対象の理解、目標設定、音楽療法の組み立て方、扱われる音楽活動について、実際のセッションシーンをVTR視聴や、楽器や声を使いながら進めていきます。記録、評価等についても学びます。

歌曲演習I・II
-様々な対象者の歌唱法やキーボード、ウクレレ、手作り楽器による弾き語り奏法を学ぶ-

講義イメージ写真2 障害児(者)、高齢者(アルツハイマー、認知症患者を含む)、精神疾患の患者にいたるまでの歌唱法を学びます。また、キーボード、ウクレレ、手作り楽器による弾き語り奏法も学び、障害者に対しての幅広い歌唱法を身につけます。

音楽療法演習Ⅰ・Ⅱ
-音楽療法概論で学んだ基礎知識をいかして、障害児(者)、高齢者への音楽による実践法を学ぶ-

 コンガ、ボンゴ、トーンチャイム、民族楽器等多くの楽器奏法、さまざまな歌唱法、リトミックやコダーイ等の身体表現法をとおした、障害児(者)から高齢者にいたるまでのセッション方法までを学びます。後半では、ロール・プレイングを行い、お互いにスーパーバイズし合います。

音楽と心理
-音楽が人間にもたらす影響について、神経学的、精神分析、行動療法の観点から考える-

 音楽療法の定義、理解を学ぶとともに多様なアプローチ(身体モデル、心理モデル、社会モデル)の仕方を修得します。音楽療法について多様なアプローチの理論的背景も理解します。また実際に心理テストを行ったり、楽器を用いての即興演奏法等実践を伴った授業展開もします。

学外実習

 「音楽療法実習」では、保育所や幼稚園、介護福祉施設、特別支援学校、病院(看護師の方)などで、1日5時間、2週間の学外実習を行います。実習時期は本人および実習先の都合にもよりますが、休祝日の実習も可能です。また、幼稚園や保育所などで働いている方は、勤務の中で実務実習を行うことも可能です。
 なお、実習にあたっては、事前に実習計画書を提出し、担当教員の承認を得なければなりません。

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